漠然とした不安を抱える20代
一人暮らし女性の貯金事情
20代はまだまだ働き始めの段階ですので給与に関してそんなに多いわけではありません。そして今の時代、正社員という雇用形態だけではなく派遣やアルバイトといった非正規雇用で働く女性も多いです。収入自体が今後伸びていく雇用形態ではない場合、貯金に回す余裕がないというのが本音のようです。
20代の独身女性の平均貯金額で最も多いのは100万円未満です。生活費が収入の割合が多くをしめてしまうのでなかなかお金を貯めるということが難しいようです。そしてお金に関する危機感が薄いので、貯めるよりも使ってしまう人が多いようです。また、300万円以上あるという方は全体の4分の1ほどいます。平均貯金額が多いのはやはり20代後半に集中しています。20代前半では特に交際費などの出費が多かったりしますので、全く貯金をしていない一人暮らし女性は20代前半に集中しています。
20代女性が貯金をする理由
貯金をされている20代の女性はどのような目的で貯金をしているのかを知りましょう。
まずはいざという時を考えての貯金という理由です。20代のうちは社会に出てどのような出費があるのかと不安な気持ちがあるかと思います。そしてお金の具体的なイメージが固まっていないこともあり、もしもの時に備えて貯金をしておきたいという目的があるようです。
さらに具体的な目的を以下でご紹介します。
結婚資金
結婚を考えたとき、婚姻届を役所に提出して結婚を法律的に成立させるだけではお金はかかりません。しかし、結婚式などの費用を考えた場合にはまとまったお金が必要となります。その結婚資金を目的として貯金をしている女性がいます。
育児を目的に
出産しても働き続ける女性が近年は多くなっていますが、働きながら育児をすることは体力面、精神面に大きな負担をかけます。産後の復帰が難しいことや、正社員という勤務形態ではない場合は仕事を辞めることになるケースも少なくありません。こういったことを想定した上で、育児にかけるお金を働いて捻出するよりも貯金していたお金を使いながら育児をしていくという目的で貯金をする女性がいます。
男性に頼らず生きるため
現代の日本社会の晩婚化、未婚化が進んでいる中で、男性に頼らず生きていくというライフスタイルもあります。一生結婚をしないで生きていくと決めている女性もいます。このようなスタイルを持つ場合に、一人で生きていくために貯金をしているという女性がいます。かなり強い生き方ですが、これからの日本では珍しくなくなるかもしれません。